エンジニア

元設計開発エンジニアが教える研究開発と設計開発の違い

どうも、夕日です。

本日は、半導体の元設計開発エンジニアという経歴を持つ僕が、

設計開発と研究開発の違い

をお伝えしていこうと思います。

本記事は、

・ 研究開発職や設計開発職に就職or転職しようと考えているが、これらの違いを知らないため、情報収集している

・ 企業研究の一環として研究開発と設計開発職の違いを知っておきたい

方向けの記事です。

この記事を書こうと思った背景

はじめに、この記事を書こうと思ったきっかけを綴っていきます。

僕が何故、この記事を書こうかと思ったかというと、

僕自身就活の時に設計開発と研究開発の違いをよく理解していなかった

という過去があるからです。

なので、ひょっとしたら

自分以外にも困ってる人いるかもしれない

と思いこの記事を作成することにしました。

なので、もしこの記事を読んでいるあなたが、

・ 研究開発職や設計開発職への就職or転職を目指している

・ 就活の一環として企業研究している

方であれば参考になればと思います。

それでは、早速違いを綴っていきたいと思います。

研究開発の仕事

研究開発はざっくり言うと、顧客から依頼された製品のスペックを満たすためにどうすべきかを考える仕事です。

技術営業、提案、設計、マネジメントが主な業務です。

順に説明していきますね。

技術営業

法人向けに技術的な問題を抱える企業に対して、自社の技術で解決策を提案します。

半導体で例えますと、

「最新の携帯を作りたいからスペックを満たす半導体を作って欲しい!」

という企業に対し

「自社の技術で御社の要求する半導体を作りますよ!」

と提案するイメージですね。

提案

どうやったらスペックを満たすことができるかを社内会議で話し合います。

パワーポイントで提案内容作って話し合ってるイメージ

ですね。

例えば、

論文を調査して、スペックの実現に使えそうな技術とか考え方を応用してこうすれば実現できるんじゃないか

っていうのを話し合います。

設計

提案内容をシミュレーションに反映した時の特性を確認します。

また、特性の確認だけでなく、

何故その特性になるのか

も考察します。

大抵シミュレーション結果は理論どおりにならないことが多く、その度に考察しては社内会議で話し合わなければなりません。

マネジメント

設計段階でうまくいけるかもしれないという見込みがたったら設計開発エンジニアに試作品の製作と評価を依頼します。

「シミュレーションでうまく言ったけど、実際に作ったらどうなるか見てみたいから調べといてね!」

というイメージですね。

設計エンジニアが試作品の製作と評価を終えたら評価結果の妥当性についてヒアリングします。

また、同時並行で進捗の管理や報告、調整も行います。

評価結果が納得のいくものであった場合は、設計エンジニアに対して製品の信頼性試験を依頼し、スケジュールの調整を行います。

また、納得がいかない場合は設計に戻り、どうやったらうまくいくかを考え直します。

設計開発の仕事

設計開発は研究開発側が設計した製品が顧客からのスペックを実現可能か、また実現できなければ改善案を考える仕事になります。

試作、評価、検討、(研究開発エンジニアへの)提案、信頼性試験が主な業務です。

順に説明していきますね。

試作

主に研究開発エンジニアの設計案を元に工場へ試作を依頼します。

工場へ試作を依頼したら試作品が出来上がるまでの時間を管理したり、その都度に研究開発エンジニアへ進捗報告します。

また、複数の製品を同時並行で開発していく場合は、他製品の担当者とスケジュールを調整しながら進めていきます。

評価

出来上がった試作品がスペックを満たしているかどうかを測定します。

測定項目は複数ある場合がほとんどで、測定項目ごとにエンジニアが1人1人割り振られています。

何故、1人1人割り振られているかというと、

人も測定条件の1つであり、測定するごとに人が変わると測定結果に影響が出る可能性があるから

です。

測定を終えたら測定結果の妥当性を考察します。

具体的にいうと、

・ 測定結果が納得のいくものであれば何故納得がいく結果が出たのか

納得のいくものでなければ何故納得がいかない結果が出たのか

を考えます。

(研究開発エンジニアへの)提案

考察を終えたら測定結果とそれに対する考察を研究開発エンジニアに伝え、場合によっては議論します。

考察に対する提案パターンは、

・ 測定方法に一部問題があったためそこを改善して再度測定する

・ 製品のある部分に問題があると推測するため、調べてみる

の二種類があります。

前者の場合は再測定を、後者の場合は、検討を行います。

検討

評価を終えたら評価に対する考察を実際にシミュレーション上で反映させてみて自分の考察が正しいのかどうかを検討します。

このフェーズはバックシミュレーションとも呼ばれていて、研究開発エンジニアの方も一緒に行います。

ただ、考察の時点で製品ではなく、測定方法に問題があると判断された場合はこのフェーズはありません。

信頼性試験

評価を無事終えたら、製品の出荷に向けて信頼性試験を行います。

信頼性試験は、顧客が使用を想定している環境やレベルに製品を晒したとき、製品がきちんと動作するかを確認する試験です。

信頼性試験には、試験項目が沢山あり、それぞれの試験を専門とする下請け企業に対して試験をするように依頼したり進捗を調整します。

まとめ

研究開発エンジニアと設計開発エンジニアは双方の強みと弱みを活かしあいながら協力して開発を進めていく仕事です。

個人的には、

研究開発エンジニアの方は製品を設計する機会が多く、設計開発エンジニアは、評価する機会が多い

という感覚を抱きました。

どちらにも良さがありますので、もし開発エンジニアを目指している方は、自分が向いているなと思う方を選択すれば良いのではないかと考えています!

最後になりましたが、本記事が

・ 研究開発職や設計開発職に就職or転職しようと考えているが、これらの違いを知らないため、情報収集している

・ 企業研究の一環として研究開発と設計開発職の違いを知っておきたい

という方のお役に立てたなら幸いです。

皆さんの就活や転職活動がうまくいくことを願ってます。

ABOUT ME
夕日直人
Webエンジニア/ライター/シンガーソングライター/ブロガーとして活動しています。Webプログラミング、ライティング、音楽、その他、有益な情報を発信していきます。